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ももたんの発達障害ライフ

発達障害当事者であるももたんの声をお届けします

母へ

母へ

わたしを産んだのは何故?

「子どもなど嫌いだ」

とまで言わしめてわたしを、わたしの弟妹を産んだのは何故?ずっと不思議でなりません。

わたしはあなたを信じていました。というより、信じさせられてたのかも知れないですね。宗教の力も借りて洗脳していたのだとわたしは思っています。

わたしはあなたに愛されたかったです。沢山褒めて欲しかったし、抱き締めて欲しかったし、頭を撫でて「頑張ったね」って言って欲しかった。泣いてたら慰めて欲しかった。母親なら普通にすることが出来ないあなたはわたしから見ても惨めで可哀想です。

あなたは幼い頃ネグレクトにあいましたね。あなたの母はあなたをちゃんと見てこなかったし、あなたの父はアルコールに溺れていた。それでもあなたと違うところがちゃんとあったの、あなたは知ってたかな。

あなたの母は今精一杯の罪滅ぼしをしているのに気付いてる?人生の最期をそろそろ迎えるにあたって、あなたやあなたの弟妹を必死で考え、燃え尽きそうな命をかけて孫を愛している。あなたはそれが出来るかな。

あなたの父は昔から子煩悩で仕事熱心だったの、わたしは知ってるよ?可愛がってくれてたの覚えてない?自慢したかったの、あなたの父にとってあなたは自慢の娘だったのよ。酔っ払ってそれを迎えに行ったあなたやあなたの妹もつらかったと思う。けど、それでも働いて子どもが増えれば自ら働いたお金で家を増築したことは覚えてるよね?それでもそんなあなたの父を「お粗末だ」と言う?アルコールに溺れたこと以外は素敵な父親像だったとわたしは思う。

わたしは兼ねてからずっとあなたのこんな姿を胸に抱いていました。何重にもかけた複雑な鍵の向こうで、部屋の隅っこでひとり頭を抱えてうずくまるあなたの姿をずっと見ていました。

そしてその姿を浮かべる度にあなたの鍵をこじ開けて何故そうしてるの、出てきてと叫びました。けど、あなたは動かないし出てこない。あなたの心を引き裂いて、中身を取り出して見てみたかった。それはどんな姿をしているのか、どんな形をしているのか。

けれどあなたは見せてくれなかった。怖がって鉄の鎧を身に纏って脱ぎ捨ててはくれなかった。わたしは鍵を開けようとする手を下ろしました。涙がどっと溢れ、その場でしゃくりあげて声を上げて全身を震わせて泣き、一頻り激しく泣いたあと、ふらつく自分の身体をわたしはたった1人で抱きかかえてあなたの心の前から永遠に立ち去りました。その夜はとっても寒くて、けれど毛布一枚もあなたにかけることはもう出来ないししない。

あなたは孤独な人です。あなたは天涯孤独なのかもしれない。あなたのパートナーをあなたはずっと卑下してきて、それをわたしの弟妹にも伝えてきた。パニック発作を起こしてあなたのパートナーは凄く心配したのに、その手を振り払う。あなたの人生は孤独で出来ているの?

あなたの心は今どんな色をしてるのかな。昔の写真を見ました。あなたの眼は猜疑心でいっぱいな色をしてカメラを見つめていました。当時あなたは13歳。思えばその時から心を閉ざしていたのかも知れないですね。

あなたの人との関わり方を見てると、あなたは「複数の自分」を持っていますね。幼馴染といる時は天真爛漫な人格、友人といる時は何か触れられることを怖がっているような人格、わたしたち子どもといても、幾多もの人格を見ました。あなたは自分を解離させることで自分をコントロールしてきたんですね。あなたに自覚は無いと思いますが、あなたとわたしは皮肉にも本当によく似ている。つらい現実です。

あなたは人を信じることが出来ない人だと常日頃から思っていました。その代わり神なら信じていますね。それで救われてるのでしょうけれど、わたしは救われない。わたしはあなたに知らせず宗教から身を引くことにしました。あなたが知ったらあなたはわたしを傷つけに来ると思ったからです。

けどね、わたしももう大人なの。自由にさせて欲しいんです、そこは。

あなたにされたことは確かに酷いことだった。だからわたしはあなたを許すことはまずしません。介護もしないし、葬儀も納骨にも同席しないつもりです。けれど、もしあなたが死んだら、わたしは三日三晩と言わず泣くかも知れない。

何故わたしを愛してくれなかったの?

何故わたしを抱き締めてくれなかったの?

何故わたしを褒めてくれなかったの?

何故わたしを産んだの?

何故?何故?何故?

そう言いながら泣き叫ぶと思う。血を吐くまで泣き続けると思う。

そして気付くんです、わたしはずっとあなたに愛されたかったのだと。今これを書いて目尻からすうっと一筋の涙がこぼれ落ちた。胸も苦しいし、身をよじって苦しみながら書いている。けれどわたしにはあなたの細くなった身体は痛々しくてもう抱き締めることは出来ない。抱き締める気にもなれない。あなたも昔抱き締められたことは無かったのだろう、けどあなたの友人たちが皆あなたを抱き締めようとしても、あなたは拒むよね。やっぱり怖いのかな?一度温もりを覚えたらまた依存しそうな気もする?わたしの想像でしかないけれど。

あの日鍵の向こうで悶え苦しむあなたを置き去りにしてわたしがわたしの道を進み始めた時から、あなたへの想いは止まっています。あなたとの空間はまるで時が止まったように。その空間から少しずつわたしは歩みを進めているので、実質あなたとは心がどんどん離れていっています。わたしはそれでも良いけれど、あなたは果たして本望かしら?まだわたしに触れようとしてるその証拠に、去年の年末、あなたから毎年送られてる手帳が届きました。わたしはその手帳を使っていません。部屋のどこかにあるとは思いますが。

わたしもあなたのように心に思い鎧を纏ってしまっていたのですが、心理士さんに出会って少しずつ薄くなっている実感があります。あなたはどうだろう?どんどん分厚くなっている気もします。鎧を脱げとはもう言えないし、もう無理でしょう。だからあなたの心は事実上放置します。それにそれはわたしの役目では無い気もするから。

あなたはアダルトチルドレン。わたしもアダルトチルドレン。わたしの子どもはどうなるのかな?させません、絶対に。負の連鎖は断ち切ることがわたしの役目。わたしはあなたとは違う。人に恵まれながらもその手を振り払い続けて生きてきたあなたとわたしは違うんだと思って、あなたを断ち切って生きることがせめてもの抵抗です。

あなたを殺したいとさえ思ったけれど、わたしにはそれは出来ません。あなたはわたしの心にも身体にも刃物を向けたけれど、わたしはしません。あなたとわたしは違うのです、違うのです。だからあなたと同じにはならない。

母の洗脳とは恐ろしいもので、ここまで憎いと思ってもなお、愛されたいとまだ思ってしまう。その洗脳からわたしは闘って抜け出さなければならない。未だ心に母の声が残る、響く、きこえる。あなたを断ち切ったはずなのに、断ち切れていない。嗚呼、涙が溢れてくる。

もうあなたに抱かれることは無いからこそ、別の人にでも抱き締められたいと思ってしまうのだろうか。最近甘えが止まらないのです。本来あなたに沢山抱き締められたかったのですが、もう不可能。頭を撫でて欲しくてもそれも出来ない。寂しくても誰もいない。1人で涙を流し、鼻を啜り、声を殺して泣きじゃくるわたしの姿をあなたは見たことがあっただろうか。

周りからはわたしは「いい子だね」って今も言われ続けます。「優しいね」「いい子だね」「素敵な子ね」と、未だに言われます。あなたの前でいい子でいたかったから、そう演じてきたけれど、それが今でも続いてしまっている。せめて演技ではなく「本当にいい人」になりたいのだけれど、その想いとは裏腹にわたしは人をまだ傷つけることが多い。その度にあなたが浮かび「だから言ったでしょ」という声がきこえる。そしてごめんなさいと自分を責め、この歳になっても泣く。

「あなたの前では8歳の時から泣いてないですね。あなたが「泣くな!」と言ったからです。だから言いつけを守りました。泣きませんでした、褒めてください」

そう言ってもあなたは褒めてはくれない。わたしは未だにあなたに褒めて欲しいと思ってしまう洗脳。母とはそんな存在だったのかと今ひしひしと恐怖を感じます。

あなたを見捨てること、断ち切ることは多分永遠に出来ないと思う。それほど洗脳とは恐ろしいものなのだ。洗脳があるからこそあなたが死んだらわたしは泣き喚くのだろう。恐ろしい。

今も横になってスマホでこれを書きながら涙が目尻からぽたぽたとこぼれ落ちている。時折身をよじって苦しみに耐える。向き合うこととはこういう事なのだと痛感する。

あなたは同じ苦しみを感じたことはある?きくにきけない。だからこれを書いて問うのだ。永遠に問えることのない問いかけ。

あなたに最後に声をかけるとしたら、何を言うだろう?ちょっとここから書いてみる。

 

お母さん、どう?娘に見捨てられる感覚は。あなたがわたしにしたことは許されないの、神様に祈ったってダメなのよ?

わたし、お母さんに褒められたかった。ぎゅーって抱き締められたかった。寂しかった。怖かった。痛かった。つらかった。悲しかった。なのにお母さん何もわかってくれなくて…どうしてわたしなんて産んだの?可愛がれないくせに、なんで子どもなんて産んだの?これでも可愛がったの?そんなのないよ、酷いよ。

お母さん、ぶたないで、痛いよ、怖いよ

お母さん、蹴らないで、痛い痛い

お母さん、お外は怖いよ、寒いよ

お母さん、睨まないで、鬼みたいだよ

お母さん、その手を離して、そこには行きたくない

お母さん、怒鳴らないで、耳が痛い

お母さん、わたし頑張ったの、1人で生きてるよ、歩いてるよ、自分の道も決めたの、頑張るの。お友達と呼んでくれる人もいるよ。わたしを慕ってくれる子もいるよ。喧嘩しても仲直りできたよ。可愛がってくれる人もいるよ。

ねぇ、わたし頑張ったの。沢山沢山頑張ったの。褒めて、褒めて、褒めて、ぎゅーって力いっぱい抱き締めて‼︎

 

…届かない叫びを上げても、届かないものは届かないのです。あなたにはもう届かない。

愛されたいが為に頑張ったわたしの努力は、あなたの代わりに誰が認め、あなたの代わりに誰が褒めてくれるのでしょうか?わたしはあなたに褒められたかったのです。愛されたかったのです。ただその一心で一生懸命期待に応えようとしていたのです…。期待には大きく逸れてしまったけれど…。

 

最後に、まだ母を求めるわたしの叫びを書いて、この手紙に終止符を打ちます。

 

お母さんがいないの、どこにいるの?

わたしのお母さんはどこ?

ねえ、どこにいるの、置いてかないで

お母さん、お母さん、お母さん…‼︎‼︎

 

追伸:

虐待によって自分に起きた障害

解離性障害PTSD、鬱、身体表現性障害

そして、過去から現在にかけて薬物の過剰摂取、自傷行為リストカット、抜毛、自分を殴る、引っ掻く)、癇癪、ヒステリー性失神、てんかんに類似した症状、ストレス性湿疹による上半身の皮膚のただれ、色素沈着、幼児退行…

これに今も苦しめられています…

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