ももたんの発達と解離ライフ

発達障害・解離性障害当事者であるももたんの声をお届けします

発達障害児の食事の困難〜飲み込めない原因は感覚過敏かも〜

発達障害のお子さんを抱えている親御さんで、子どもが食事をなかなか食べられない、食べるのに物凄く時間がかかる、という悩みを抱えている方は多いのではないだろうか

 

いつまでも口の中でモグモグして飲み込まない、飲み込む時にオエっとなる、とにかく食事が遅い…など

 

わたし自身、発達障害の当事者だが、小学校の頃、とにかく食べるのが遅かった

パン半分食べるのに30分もかかるのだ

おかげさまで学校は毎日遅刻していた

 

何故ここまで遅いのか。飲み込めない、食べられないのか…

 

 

あなたのお子さんの困難、その原因は、「感覚過敏」かも知れない

 

 

発達障害、特に自閉スペクトラム症の当事者は、感覚過敏に苦しむことが多い

 

その感覚過敏は聴覚、視覚、触覚、味覚など、実に様々で、勿論個人で症状は違う

 

つんざくような音や、小さな子どもの叫び声が苦手な人などがいる聴覚過敏

太陽やLEDなどの光が眩しくて、中には色付き眼鏡をしなければならない人もいる視覚過敏

触られることや特定の感覚が苦手で、決まった素材の服しか着られない人もいる触覚過敏

中には味覚過敏でコンビニのおにぎりの海苔の味で、どこのチェーン店のものか当ててしまうお子さんもいるときいたこともある

(上に挙げた感覚過敏の症状は一例であり、実際は他にも様々なものがあります)

 

発達障害の当事者で、食事をする時に困難を来す感覚過敏は、多くは触覚と味覚の過敏から来ていると思われる

 

特定の味のものが苦手な味覚過敏のみだった場合、それ以外のものは大体食べられることがあるが、問題は触覚の過敏がある当事者だ

 

まず、口の中に食べ物、つまり「異物」が入ることが苦手

異物が入ることでまず拒絶反応に近いものが発生する。小さな発達障害のお子さんがよく食べ物をすぐべっと出してしまうという親御さんの悩みをよくきくが、恐らくこれが原因のひとつではないかとわたしは思う

(このケースの場合歯ブラシで歯を磨くことも苦手な人は多い。わたしの周りの発達障害の当事者は虫歯の人も多いが、その背景は歯ブラシという異物が口の中に入ることで不快感を覚え、なかなか上手く磨けないことがあると推測する)

 

そして、次にモグモグと噛むことで形状を変える食べ物への違和感

硬い煎餅もずっと噛んでいればふにゃふにゃになり、更に噛み続ければ最終的にはペースト状になる

発達障害の当事者は変化に弱いのは有名な話だが、強い過敏性を持つお子さんの場合(人によっては大人でも)、その食べ物、謂わば異物が自らの口の中で形状を変えることに不快感を覚えることも少なくない

 

更に問題は飲み込む時

喉を通る食べ物「異物」の感覚がとにかく「怖い」という発達障害のお子さんは多い

わたし自身は今でもそうだ

 

以上を踏まえてまとめると、口の中に入った異物が自らの口の中で噛むことで形状を変え、それだけで不快なのに、更にそれを飲み込む時の恐怖感と不快感を、毎食毎食味わわなければならない

これが発達障害児、及び発達障害者の食事の時間がかかる困難ではないかと、わたしは推測する

 

また、これとは逆のケースで、物凄い勢いで食事を流し込むように食べる人もいる。今のわたしもそうだ

 

その理由としては、食べ物が喉を通るのが不快なのもあり、また先に挙げた感覚過敏の理由で食事そのものが苦痛であるから、その食事を出来るだけはやく、また不快感を感じずに終える為に、飲み物や水、汁物で固形物を流し込むようにかっこんで食べるということが推測される

 

もうひとつ食事の困難の例を挙げると、繊維質の食べ物の咀嚼と嚥下の困難だ

 

野菜など繊維質の食べ物が苦手な発達障害当事者は、数多く知っているが、その原因は口に入れ→咀嚼し→飲み込むという食事の過程で、先に挙げたように時間がかかると、繊維質のものはただでさえ食感に不快感を感じる上に、なかなか飲み込めずにいると、厄介なことに口の中に繊維質の部分だけが残るのだ

結果飲み込み時に繊維質の部分を飲み込むわけだが、それが喉に引っかかる感覚がとにかく不快なのである

そして最終的に嗚咽してべっと出すどころか吐いてしまうことさえある

 

野菜を嫌がる発達障害のお子さんは多いときくが、これを踏まえれば原因の多くは感覚過敏であるのではないかと思っても良いだろうとわたしは思う

 

では、発達障害児が偏りやすい栄養をどう摂れば良いのか?

 

以下にわたしが考えた対策の一例を幾つか挙げる

 

まずお子さんの場合は、親御さんやご家族が料理を作ることが多い為、お子さんに好きな味や形状のものをきいて把握し、それに沿って調理したり、買ってきたりして食べさせることが良いかと思う

例えばかぼちゃの細い繊維が苦手ならコロッケにしてしまう

人参の味が苦手なら、少し甘いゼリーにしてしまうか、すりおろしてホットケーキに加えてしまう

ホットケーキは便利で、他にもほうれん草などもペースト状にすれば案外混ぜて食べられるのだ

生のキャベツが苦手なら、餃子にしてしまえば他の野菜や肉も一度に摂れる

これはほんの一例であり、わたしが過去に作ってもらって食べた時、違和感が無かったものである

 

他にも工夫してしまえば色々食べられるかもしれない

勿論、料理が得意なご家庭だけではないので、もし苦手ならば市販の冷凍食品などで手抜きしても全然大丈夫だと思う

 

発達障害児の食事の困難は、ただ単に食の好みだけではない

感覚過敏などと戦いながら、苦痛な食事をそれでもなんとかこなそうとしている

ご家族の苦労も相当だろう。どうか工夫することで乗り越えていけたらと切に願う

 

 

※この記事は、発達障害当事者であるわたしの個人の経験による見解であり、全ての発達障害児・者にこの記事の全てが当てはまるとは限りません。また、特に統計を取っているわけでもなく、多いというのはあくまでわたしの周りできいた話を総合的に見て解釈したものです